カンジダ膣炎

2011-04-16

カンジダは7-10人に1人の女性の膣の中に普通に存在し、また膣以外にも皮膚・口の中・腸などにも存在します。通常は存在するだけで何ら症状が出ることはありません。しかし、膣の中のラクトバチルス(乳酸菌)が減ってしまうような状況(抗生物質を使用した後など)や体が弱っている状態(糖尿病、ステロイドの薬を服用中など)ではカンジダ菌が増加して症状を発症します。妊娠時やピル内服時もカンジダになりやすいようです。

主な症状として、外陰部や膣の痒み、ヨーグルト状や酒粕状のおりもの、性器の炎症・性交痛・排尿障害があります。膣と外陰部に同時に症状が現れることが多く、外陰膣カンジダ症(外陰炎)といわれます。

カンジダ膣炎でかゆみが起こる場合、多くは膣・外陰ともにカンジダによる炎症を起こしていると考えられます。その場合、膣に抗真菌性の座薬を入れ、外陰部にも同じく抗真菌性の軟膏を塗ります。大体の場合、症状は3日くらいでおさまりますが、カンジダ菌はまだ膣内に残っており、2週間くらいは治療を続けなければなりません。
予防法は、カビの一種なので、むれないように気をつけることが必要です。ナイロンストッキングやぴったりとした服は避け、患部を清潔に保持してください。不規則な生活を避けることも大切です。また、再発防止にはヨーグルトなどの乳酸菌が有効といわれています。
いずれにせよ、早期発見・早期治療が一番です。

Copyright(c) 2011 医療法人マイビー・まつなが産婦人科 All Rights Reserved.