おばあちゃんが正月頃に手摘み
2020-04-10
「徳島県旧宍喰町の“寒茶”って知ってる?」
「かんちゃ?」
「真冬の一番寒い時期に茶摘みする事から“寒茶”と呼ばれるんだ。」
「茶摘みって5月じゃないの?」
「春夏秋を体験した茶葉が冬を越すために、栄養をたっぷり貯めている正月頃に茶摘みするんだ。」
「なんとなく分かる気が…。」
「さらに無農薬で化学肥料も使用していない。」
「安全!」「今や“寒茶”を作っているのは、高齢の女性ばかり20名程。」「えっ!!」
「その方々が茶葉を一枚づつ手摘みして集める。それが、茶畑は急勾配で危険らしい。」
「ゲッ!!」
「苦労して集めた茶葉を蒸し器で蒸すんだ。」
「香りよさそう。」
「それから取り出した茶葉を、熱を冷ましながら粗揉み。その時は『美味しくな~れ』と心を込めて優しく揉んでいく。」
「気持ちまでスッキリしそう。」
「そうして出来上がった“寒茶”は、タンニンやカフェインがほとんど含まれないのでゴクゴク飲める。脱水予防、ミネラル補充にもってこいだ。」
「わ~い。」
「しかし、茶葉を煮出さないといけない。」
「ちょっと面倒…。」
「そんな君にぴったりのティーパックもあるよ。」
「ありがたい。」
「なんかね、柑橘系や生姜を入れてミックスティーにしても良いらしいよ。」
「今度、飲んでみよ~っと。」
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