薬も大切だけど感染しないのが一番

2018-06-10

「淋菌とクラミジアの違いを教えて。」

「はい。婦人科領域に限定して説明します。」

「よろしく。」

「潜伏期間は淋菌が、2~5日くらい。クラミジアは、2~3週間で淋菌が短い。」

「フムフム。」

「初期症状は淋菌が、悪臭を伴う膿性帯下や排尿痛。クラミジアは、ほとんど無し。よって淋菌感染の方が早期受診をする事が多いよ。」

「なるほど。」

「さらに進行すると淋菌は、外尿道口から膿が出てきたり、強い下腹痛、発熱などの骨盤内感染が起きます。一方、クラミジアは、免疫反応が弱いため軽い症状で進行します。」

「クラミジアの方が曲者っぽいわね。」

「そうだね。ジワ~っと進むから気が付けば卵管炎を起こして不妊や子宮外妊娠の原因になるんだ。また肝周囲炎を起こしたり、お腹の中を暴れまくり!激しい腹痛とか出た時は結構進行していますね。」

「ゲッ!」

「妊婦さんには流産、早産を招いたり、新生児は結膜炎、肺炎にかかります。」

「治療は?」

「病院で適切な抗生剤を選んでもらいパートナーと内服しましょう。」

「そうなのね。」

「しかし淋菌は薬剤耐性菌が増加しているので、この点も注意!」

「注意ばっかりね。」

「感染はしないのが一番!」

「そりゃそうだ。」

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