かつて日本列島は……

2014-04-10

「かつて日本列島ってアジア大陸の端にあったんだ。」

「うん」

「そこに太平洋側の岩石が移動してきて、これが海溝に潜り込むときに、大陸からの堆積物と混合しながらアジア大陸のプレートに押しつけられていった。これを付加と言う。」

「なるほど。」

「それから日本列島の原型が形作られたときは今みたいな列島の形ではなくアンデス山脈みたいだったんだよ。」

「へへ」

「中世期になると地核変動で大陸から引き離されてしまい、列島として高地、低地ができた。」

「ほう。」

「1100万年前に西南日本は列島を中心に右回り40度、東北日本は知床半島沖を中心に左回り40度回転して今の日本列島の形になったそうだ。それを“観音開きモデル説”という。」

「日本海は?」

「それは1500万年前にいまの所にくぼみができて海から侵入してきたらしい。」

「日本アルプスは?」

「西南日本と東北日本の間に海があったんだが、そこが堆積物等で満たされながら、東北日本を東から圧縮されることで隆起してできたそうなんだ。」

「激しいわね。」

「それを証拠にフォッサマグマの両側では全く異なる時代の地層が接しているんだよ。」

「わかりました。」

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