「はしか」は本当に怖い!

2014-01-10

「ところで、はしかって何?」

「何だよ、いきなり医学のこと聞くなんて、このコラムらしくないな!」

「アハ!」

「はしかは麻疹といってウイルスによって空気感染する疾患なんだよ。」

「それで?」

「麻疹は感染力が強いから、予防接種をうけないと一度は必ずかかる重い病気なんだ。実際、僕も2歳の時に感染して高熱のため生死を彷徨ったらしい…」

「まあ!それで症状は?」

「潜伏期間は11日くらいで、発症後は3日は高熱が出て、咳、鼻汁、眼脂が出現、その後一度解熱するがその際Koplik斑と言って口内炎みたいなものが出るんだ。」

「うん!」

「それから再度発熱が始まり発疹が出てくる。この熱は3日程で低下し、発疹も消失してくるんだが、しばらく色素沈着が残るよ。」「合併症は?」

「中耳炎、気管支炎、頸部リンパ節炎、肺炎等である。が、回復後も麻疹ウイルスが脳内に潜伏して数年以上経過して亜急性硬化性全脳炎という脳の炎症を発症することがあるんだよね。」

「わ!?こわい。」

「だから1才、年長さんの時は必ずワクチンを接種する必要があるんだ!」

「わかりました!」

Copyright(c) 2011 医療法人マイビー・まつなが産婦人科 All Rights Reserved.