姫路駅の“えきそば”

2020-09-10

「また立ち食いソバの話で恐縮だが…。」

「はい。」

「姫路駅に…。」

「遠いわね。」

「“えきそば”ってのがあって…。」

「駅にあるから当たり前の名称ね。」

「それが変わっていて…。」

「何?」

「和風出汁にラーメンもどきの黄色いソバが入っている。」

「へ!?」

「学生時代に大阪から福山に在来線で帰省しているとき、姫路駅で岡山行きの乗り継ぎ時間があったため昼食がてらに駅ホームにある立ち食いソバ屋に寄った。」

「なるほど。」

「そこで注文したのは…。」

「天ぷらソバ?」

「そうではなくて天ぷら“えきそば”である。提供されたソバは、うすい黄色をした麺で…。」

「ふむ。」

「なんじゃこりゃ!?と思ったんだけど、まずは一口。」

「で、どうだった?」

「程よくコシがあり、さらに喉ごしもよく、こりゃウマイ!小エビたっぷりのかき揚げ天ぷらも、ほんわかして美味。」

「出汁は?」

「関西風で芳醇な香りのする上品なお味でした。」

「ちょっと想像つかないけど魅力的な感じ。」

「珍しくもあり、美味しくもありで、天ぷら“えきそば”に加えて、きつね“えきそば”。さらに助六寿司とミニちらしも食べてしまって…。」

「大食い大会じゃないんだから。」

「店員さん目を白黒させていたよ。」

Copyright(c) 2011 医療法人マイビー・まつなが産婦人科 All Rights Reserved.