赤門に秘められた謎
2019-11-10
「護国神社の西側に古い赤い門がない?」
「“赤門”と言うんだよ。」
「何か気になってて。」
「なかなか通だね。」
「えっ?」
「時は幕末、長州軍は徳川譜代大名である福山城阿部家を攻めるために福山城下に侵攻したんだ。」
「長州軍?」
「その頃、鳥羽伏見の戦いで薩長軍は幕府軍を破って勢いづいていた。」
「ハラハラ。」
「一方、福山藩は藩主阿部正方が病死していて意気消沈状態である。」
「ガンバって!」
「反幕府軍がさらに勢いづくのを防ぐため、その死は秘密にされていました。」
「う~ん。」
「1868年1月9日未明、阿部正方が仮埋葬された。その数時間後…。」
「えっ何?」
「長州軍は福山城の北側に堀が無いことに着目して、そこから攻撃を開始。」
「キャー。」
「そんな事で負ける福山藩ではない。」
「イェ~イ。」
「福山城北側の小丸山(テニスコートがある辺り)天神山(武道館のある山)の自然の地形を利用した福山藩兵の銃撃により、その赤門で長州軍の進撃は阻止された。」
「それで?」
「赤門付近で銃撃戦が続いた。これ以上続くと城下まで戦火が飛び火するということで、長州藩と和平交渉して、福山藩が新政府軍に加わるということで講和が成立。」
「なるほど。」
「門扉には銃弾の後が残っているらしい。」
「ゲッ!」