不正出血

2011-04-16

●不正出血
不正出血には、ホルモンバランスの失調などによる機能性出血のものと、子宮などの病気が原因となっている器質的出血のものとがあります。
機能性出血は一時的なものが多くそれほど心配はありませんが、後に述べる器質的出血の鑑別、特に「子宮癌」などの悪性疾患を否定することです。そのため不正出血のある患者さんには、内診と子宮癌の検査を受けて頂くことをお勧めしています。

A:機能性出血
一時的なものであれば特に治療を要しません。一般的に機能性出血の場合は、出血が軽度であれば経過を見るか、軽い止血剤だけを処方し、出血の程度の強い場合のみホルモン剤などを処方して出血をコントロールします。

B:器質的出血
「膣炎」、「膣部びらん」、「頚管ポリープ」、「子宮筋腫」などの良性疾患の他に、「子宮頚癌」や「子宮体癌」などの悪性疾患によって引き起こされたものが考えられます。

セックスした後に生じる出血(接触出血)などは子宮頚癌の症状として重要ですし、閉経後の不正出血は子宮体癌の症状のひとつです。子宮癌の検査は、内診時に綿棒やチューブなどで子宮の細胞を採取する簡単なものです。子宮癌は早期に治療すれば100%近く治る病気ですので、不正出血に気付かれた場合には、すぐに婦人科を受診して下さい。

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