過活動膀胱ってどんな病気?

2014-09-18

過活動膀胱(かかつどうぼうこう)は、膀胱が過敏になり、自分の意に反して収縮してしまう病気です。

  1. 急に尿意をもよおし、もれそうになる。
  2. トイレに行く回数が多い。
  3. 急に尿意をもよおし、トイレに間に合わずもらしてしまった。

過活動膀胱にかかっている人は、40歳以上で810万人(12.4%)と推定されています。
50歳以上の女性では、8人に1人。多くの女性がかかるありふれた病気です。

どうして過活動膀胱になるの?

過活動膀胱は、排尿筋の収縮をコントロールしている神経がうまく働かない、膀胱や尿道を支える骨盤底筋という筋肉が衰え尿をためられない、といった原因によって、自分の意思に関係なく排尿筋が収縮してしまうことで起こります。
ただし原因が特定できない場合も少なくありません。

過活動膀胱の症状

過活動膀胱の症状をまとめると、以下のようになります。
なかでも過活動膀胱の最も特徴的な症状は、「尿意切迫感」です。
心当たりはありませんか?

尿意切迫感

急に尿意をもよおし、もれそうな感じになる。

昼間頻尿

日中起きている間に、8回以上トイレに行く。

切迫性尿失禁

尿意切迫感があり、トイレに間に合わずもらしてしまう。

夜間頻尿

夜寝ている間に、
排尿のために1回以上起きなければならない。

過活動膀胱は、どうやって診断するの?

活動膀胱は、「症状の確認」と「他の病気の可能性を除外すること」で診断されます。

症状の確認には、過活動膀胱症状質問票がよく使われます。過活動膀胱は、多くの女性が悩むありふれた病気なので、その症状を伝えることは、恥ずかしいことではありません。

他の病気の可能性を含めて確認する検査として、腹部エコー検査(残尿量の測定)、血液検査、尿検査などがあります。

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