スープようかん

2024-10-10

「秋だな。」

「“ようかん”の歴史は?」

「いきなり何だ?羊羹は中国から伝わった食べ物だよ。」

「へぇ。」

「中国では羊の肉を煮込んで黒砂糖を練り合わせるスープのような料理だった。」

「ほう。」

「また、そのスープの様な食べ物を熱いうちに食べるだけでなく、冷まして煮こごりの状態になった物も食されていたらしい。」

「なるほど。」

「それを鎌倉時代に日本に伝えたのが、禅僧なのだ。」

「?」

「禅宗では肉食が禁じられていたため、日本では羊肉の代わりに小豆、小麦粉、葛粉などを使用していたらしい。」

「それが冷えて固まると羊羹ぽいわ!」

「室町時代になったら、茶道が盛んになり点心としての甘味が喜ばれるようになり、羊羹が珍重されたんだ。」

「また、室町時代には蒸し羊羹が主流であったが…」

「?」

「江戸時代になったら練り固める方法が主流になっていたのである。」

「羊羹ってどんな種類があるの?」

「練り羊羹…寒天を溶かして砂糖と餡を加えて練り上げたもの。蒸し羊羹…練り羊羹に小麦粉や葛粉を入れて蒸しあげたもの。 水ようかん…寒天と砂糖を煮溶かし、こし餡を加えて冷やし固めたもの。」

「渋いお茶が飲みたくなったわ。」

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