名物にうまいものあり

2017-01-10

「先日用事があって名古屋に行ってきたわよ。」

「“ひつまぶし”はもちろん、意外と、“ういろうも”いけたわ。」

「なるほどね。“ういろう”=名古屋のイメージが強いけど、小田原、伊勢、京都、神戸、徳島、山口、宮崎も名産地だよ」

「へえ~。」

「全く同じ物ではなく原材料や製法が異なる。」

「うん。」

「小田原は米粉、名古屋はうるち米粉、伊勢は小麦粉、京都は小麦、小豆、米粉、神戸は米粉と葛、山口はわらび粉、徳島はもち粉、米粉、宮崎はうるち米粉であるので食感、味に違いがある。」

「特に有名なのが、名古屋の“青柳ういろう”!」

「確かに!しつこくない甘さに、もっちりとした食感がたまらないわ!」

「あの栗入りのが良いね。」

「そうね。」

「しかし山口の御堀堂の“ういろう”も黙ってはいない。」

「はい。」

「わらび粉独特の、つるっとした食感は疲れが癒えるね。」

「ふ~ん。」

「真空包装のと生の2種類あるが“生ういろう”のおいしさときたら、『エ~イ!お抹茶を持ってこい!!』と叫びたくなる。」

「(笑)」

「真空包装のは、そのまま食べても良いが、お湯に包装ごと入れて数分湯がいてホクホクを食べると別の風味が湧いてきて、ほっぺたがキュンとなるぜ!」

「ほーい。ところで“ういろう”の話になると熱くなるわね。福山にも色々と隠れた銘菓があるはずだから、そっちも熱く知らせてちょうだい。」

「わかりました!」

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