寒い季節の好物は「カキ鍋」じゃろぅ
2021-11-10
「秋が短くて、いきなり冬がくるものだから寒さについていけないわ。」
「そんな時は“鍋”だよ。広島県人は“カキ鍋”だ。」
「イエ~イ!!」
「カキはビタミンB1・B2・B12や亜鉛・鉄などのミネラル、タウリン・アミノ酸等を豊富に含んでいるから栄養満点だ。」
「ヤッホー。」
「俺は味噌味より、ポン酢ダレが好みだから“カキの水炊き鍋”でいこう。」
「レッツゴー!さあ、カキを買いに行きましょう。今日は天ちゃんのおごりだからリッチに生食用カキにするわよ。」
「ちょっと待ったぁ~。」
「何よ?」
「生食用の方が生で食べられるから美味しいんじゃないかな?と思っているだろう。」
「そうよ。」
「ノォ~!!両者の違いは、獲る海域が異なるだけだ。」
「エッ!?」
「しかも加熱用の方が山や川からの栄養分が多い河口で獲れる。生食用は少し沖合いで、そのぶん栄養分も少ないんだよ。」
「なんと。」
「さらに生食用は3日間断食のうえ、滅菌洗浄を行うので、身は痩せてしまう。」
「ガッカリ。」
「しかし、それで生カキの独特な喉ごしができて、なんとも言えない味が出るんだよ。」
「素晴らしい!」
「よって鍋には“加熱用”、生で食べるには“生食用”だよ。」
「全く知らなかったわ。」
←「秋を感じる中にも夏がある」前の記事へ 次の記事へ「小さな幸せで大きな満足」→