リクガメ」と人生
2015-01-10
「今年はリクガメを飼育しようと思っているんだけど。」
「あれは意外と難しいぞ。大雑把そうに見えて神経質だし、室温、湿度、エサ等、種類によって微妙に異なる。」
「へ?飼いやすい種類は何?」
「それはゾウガメとケヅメリクガメだな!」
「ふ〜ん。それで飼育方法は?」
「奴らは雑でいい、温度は25℃で、甲羅を強くするため紫外線照射、日光浴が必要。」
「それから?」
「週に1回は温浴といってタライに人肌の湯を入れてその中につける。しばらくするとブリッと便を出すんだ、それでお腹の調整はOK。」
「エサは?」
「雑草。」
「雑草?」
「雑草はビタミン、ミネラル等が豊富だからもってこいだ。」
「だったらいいわね!」
「何か問題点は?」
「ケヅメで83㎝、ゾウガメで135㎝になる事くらいかな?」
「え?」
「そうなったら庭に放すんだ。」
「はっ?」
「そしたら庭の雑草は全部食べてくれるらしいよ。」
「なるほど。」
「まあ、庭の植木は食い尽くされるし、また、大人1人が入れるくらいの穴は掘るし、エアコンの室外機は粉々にするし、結構毎日の庭の変化が楽しめるよ。」
「ウッ!」
「まあこれはリクガメを飼うことの醍醐味だね。」
「…。」
「どうしたんだい?」
「一般人の感覚ではとても飼えないわね。」
「人生とはリスクを背負うものだよ(笑)。」