まつなが産科婦人科　福山市

左不足

「今年のカープは林、矢野、羽月等、控えの左打ち選手がいっぱいよ。」

「そうだね。」「ターリー、森浦、戸根等、左投手の控えも豊富だわ。」

「その通り。そこで昭和５０年の初優勝の時を思い出した。」

「出た！天ちゃんのカープ昔話！」

「その年の左野手の控えは、山本一義と守岡茂樹の両外野手の２名のみ。」

「ゲッ！左投手は、渡辺弘基と小俣進の２名のみ。」

「あらま。」

「その中で守岡外野手と小俣投手は、ファームを行ったり来たりで一軍に定着しない。」

「大変。」

「その薄い選手層でも見事、初優勝したカープであるが…。」

「が？？？」

「初優勝を機に山本一義は引退してしまった。」

「守岡１人になった…。」

「そこで左野手補強のため巨人の萩原康弘外野手をトレードで獲得。」

「一安心ね。」

「それが違う！」

「…？」

「交換相手に何と！貴重な左腕、小俣を選んでしまった。」

「大丈夫？」

「全然、大丈夫じゃない！」

「なんと！？」

「初優勝で燃え尽きた投手陣は翌年はガタガタ…。」

「(泣)」

「唯一の左投手となった渡辺は７３試合に登板、セ・リーグシーズン最多登板記録を樹立。」

「カッコイイ～！」

「しかも、その年が最高になり年々登板回数は減ってしまった。」

「何で小俣選手を出したのか…。」

「分からないんだ…。」